元プロ野球選手の里崎智也さんが、YouTubeで「ヒール」について話しているのを聞きました。
その中で、とても印象に残った言葉があります。
「ヒールってバカはできないんですよ」
この言葉を聞いたとき、なるほどなと思いました。
自分の立ち位置を考え、周囲が何を求めているのかを理解し、あえて誰もやりたがらないポジションを選ぶ。
そのうえで、忖度せずに自分の意見を言う。
そして、その発言を支えるために、誰よりも勉強する。
里崎さんは、ヒールとして発言するためのバックボーンとして、全試合チェックし続けてるそうです。
そのうえで、里崎さんの話を聞いていて気になったのが、「ヒール役になれたのは資産という最高の保険があったから」という考え方でした。
前職の私は「嫌われること」が怖かった
私は前職でも管理職をしていました。
今振り返って、当時の自分が管理職として失敗した原因の一つは、「嫌われたくない」という気持ちが強すぎたから。
部下とはうまくやらなければいけない。
オーナーとも、うまくやらなければいけない。
管理職として評価を下げてはいけない。
失敗してはいけない。
そんなことばかり考えていました。
もちろん、組織で働く以上、人間関係は大切。
でも当時の私は、「うまくやる」ということに必死になりすぎていたのだと思います。
両方から求められるものに応えようとして、その間に立っていた自分自身が、どんどん苦しくなっていきました。
そして最後は、自分が潰れてしまいました。
なぜ、あれほどまでに嫌われることが怖かったのか。
今になって考えると、当時の私には明らかに「保険」がなかったなんですよね。
2度目の管理職では「保険」があった
その後、私は転職し、2023年から再び管理職になりました。
同じ管理職です。
でも、前回とは自分の感覚が少し違っていました。
前職時代よりも資産がありました。
副業で収入を得た経験もありました。
投資も続けていました。
そして何より、一度会社を辞めて、そこから転職して、もう一度人生を立て直した経験がありました。
つまり、前回の管理職時代にはなかった「保険」を、いくつか持っていたんですよね。
それは単純に、銀行口座や証券口座にあるお金だけではありません。
「自分は会社の外でもお金を稼いだことがある」
「一度仕事を辞めても、また働くことができた」
「今の会社だけが、自分の人生ではない」
そんな経験そのものが、自分にとっての保険になっていたのだと思います。
だから今は、心のどこかで思えるんです。
「最悪、ここでダメでも人生は終わらない」
これは、私にとって非常に大きな変化でした。
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資産があるから、好き勝手に言えるわけではない
ここで、里崎さんの「ヒール」の話につながります。
資産があるからといって、何を言ってもいいわけではありません。
お金を持っているから、上司に好き勝手なことを言っていいわけでもないし、部下に厳しく接していいわけでもありません。
ただ、資産という保険があることで、明らかに「嫌われたら終わり」という恐怖から自由になれました。
管理職という仕事では、ときに部下に厳しいことを伝えなければいけない。
上司に異論を言わなければいけない。
会社の方針と現場の間に立って、どちらかにとって耳の痛いことを言わなければいけない。
以前の私は、それが怖かった。
でも今は、逃げ道があることを知ったので忖度なく話すことはできるようになりました。
さいごに
前職の管理職時代の私は、一本道を歩いていました。
この会社で評価されなければいけない。
この会社を辞めてはいけない。
部下にも嫌われてはいけない。
オーナーに嫌われてもいけない。
だから、すべてを真正面から受け止め、すべてに応えようとして、最後は自分自身が潰れてしまいました。
でも今は、人生にはいくつもの道があることを知っています。
資産がある。
副業をした経験がある。
投資もしている。
一度会社を辞めても、もう一度立ち上がれた。
そうした一つひとつが、私にとっての「保険」になりました。
だから今は、全員から好かれなくてもいいと思えるようになってます。
自分の役割を果たすために必要なのであれば、ときには誰かにとってのヒールになってもいい。
もしかすると、資産形成によって私が手に入れた一番大きなものは、「ここでダメでも、人生は終わらない」と思える保険を持てたことだったかもしれません。

