オルカンの生みの親として知られる代田秀雄さんの話を聞いていて、心に残った言葉がありました。
「人生の主役は投資ではない」
投資が好きな私にとって、この言葉は不思議なくらい刺さりました。
私はもともとインデックス投資を通じて株式投資の世界を知り、そこから配当株投資に魅了された人間です。
それからは、配当株の購入について毎日考えたり、配当金が入ってくるのを楽しみにしたり。
今では資産形成の手段であると同時に、投資は一種の趣味です。
だから、これからも私は投資に時間を使うと思います。
でも、全員が私のように投資を好きになる必要はないんですよね。
投資の対極にあったのは時間だった
投資の世界では、いろいろな論争があります。
インデックス投資か個別株投資か。オルカンかS&P500か。配当株か成長株か。
どちらが優れているのか、どちらが資産を増やせるのか。
そんな論争について、代田さんの考え方は少し軸が違っていました。
全世界に分散投資できるオルカンを積み立てておく。
そして、投資にかける時間を減らし、その時間を自分の人生に使う。
比較しているのは、インデックス投資と個別株投資ではない。
「投資」と「人生の時間」だったんですよね。
投資について毎日考えなくてもいい。
その時間で仕事をしてもいいし、趣味を楽しんでもいい。
本を読んでもいいし、家族と出かけてもいい。
投資が好きな人は、投資に時間を使えばいい。
でも、そうではない人まで、資産形成のために投資を趣味にする必要はありません。
投資はオルカンに任せて、自分は自分の人生を楽しむ。
そんな選択肢があること自体が、とても素敵なことだと思いました。
マーケットに「勝たなくてもいい」という安心感
もう一つ、代田さんの話で印象に残ったことがあります。
億り人を目指すとなると、「マーケットに勝たなければいけない」と考えてしまう人が多い。
でも、マーケットに乗っかっているだけでも、十分に達成を目指すことはできる、という趣旨の話です。
もちろん、オルカンを買えば誰でも1億円に到達できるわけではありません。
投資する金額も違えば、運用できる期間も違いますし、将来の市場環境も分かりません。
それでも、私はこの考え方に少し安心しました。
投資をしていると、どうしても「もっと増やしたい」という気持ちが出てきます。
もっといい銘柄を見つけたいしもっと高いリターンを得たいし平均を上回りたい。
でも、別に勝たなくてもいいんですよね。
世界経済がこれからも長期的に成長していくと考えるのであれば、その成長に乗り続けるという方法もある。
マーケットに勝つために人生の多くの時間を使うのではなく、マーケットには乗せてもらいながら、自分は自分の人生を生きる。
そう考えると、投資との付き合い方はもっと気楽でいいのかもしれません。
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投資は名脇役がちょうどいい
私はこれからも配当株投資を続けると思います。
企業を調べるのも好きですし、配当金が増えていくことにも楽しさを感じています。
でも、それは私が好きでやっているからです。
世の中には、投資より楽しいことがある人がたくさんいます。
そんな人が、無理に投資のプロを目指す必要はありません。
全世界に広く分散投資して、あとは自分の人生に時間を使う。
投資に詳しくなることを目指すのではなく、投資に時間を奪われないためにインデックス投資を利用する。
私が代田さんの「人生の主役は投資ではない」という言葉に惹かれたのは、きっとここなのだと思います。
投資は人生を豊かにするための手段です。
マーケットに勝とうと必死にならなくてもいい。
マーケットに乗りながら、自分は自分の人生を生きる。
人生という舞台の真ん中に立つのは、自分自身です。

