昨日に引き続き、最近読んでいる片野秀樹先生の『疲労学』のお話。
その中で、「ソルトピット」という言葉が出てきました。
聞き慣れない言葉だったので調べてみると、塩を使ったリラクゼーション空間のことを指すようです。
ヨーロッパでは塩洞窟や塩の部屋を利用した施設もるそうです。
片野先生自身もハンガリーでその文化に触れたことがきっかけになったそうです。
日本ではまだあまり馴染みがなさそうですよね。
「塩」という自然の環境を利用して心身を整えるという考え方は、とても興味深く感じました。
さらに印象に残ったのが、先生が「海風に当たることも休養になる」と書かれていたことです。
最初は、「本当にそんな効果があるのかな」と思いました。
少し調べてみると、現在の研究では「海風そのものに特別な治療効果がある」とまでは言えないものの「海辺という環境全体が心身の回復につながる」という考え方が支持されているようです。
海を眺めること。
波の音を聞くこと。
潮の香りを感じること。
風に吹かれること。
そして海辺をゆっくり歩くこと。
それらが組み合わさることで、自律神経が整いやすくなり、ストレスの軽減や気分の改善につながる可能性があるそうです。
それを読んで、私はあることを思い出しました。
昔の私は、休日でも仕事のことばかり考えていました。
会社にいなくても、頭の中ではずっと仕事をしていたような気がします。
「月曜日はあれをやらなきゃ。」
「この案件はどうしよう。」
そんなことばかり考えていたから、休みの日なのに月曜日を迎える頃には、もう疲れていました。
でも今は少し違います。
休日に家族と散歩へ行く。
旅行へ行けば、海の近くを歩いてみる。
海が見える場所では、目的もなくベンチに座ってぼんやりすることもあります。
以前なら「時間がもったいない」と思っていたような時間です。
でも今は、その「何もしない時間」が、自分を整えてくれているような気がします。
これは確かかどうかわかりませんよ??
だけど、沖縄へ旅行した時にもどこか、ゆったりした空気を感じたことがあります。
時間の流れがゆっくり感じられ、人もどこか穏やかに見えました。
もちろん、実際には沖縄にも忙しい毎日がありますし、悩みを抱えている人もたくさんいるでしょう。
だから「海があるからみんな穏やか」という単純な話ではありません。
でも、毎日の生活の中に海があり、潮風があり、波の音がある。
そんな環境は、人の心に少しだけ余白をつくってくれるのではないか。
そんなことを思いました。
副業を始めてから、私は「お金の勉強」をたくさんしてきました。
投資もそうですし、節約もそうです。
でも最近は、それと同じくらい「休み方」を学ぶことも大切なのではないかと思うようになりました。
たくさん働く方法は知っていても、上手に休む方法は誰も教えてくれません。
だからこそ、『疲労学』のような本に出会うと、新しい価値観を教えてもらえます。
海風には魔法のような力はないのかもしれません。
でも、海辺という環境に身を置き、風を感じ、波の音を聞きながら歩く時間は、仕事では埋められない心の疲れを少しだけ軽くしてくれる。
そんな科学的な研究があると知ると、「次の休日は海へ行ってみようかな」と思えてきます。
お金を増やすことも大切です。
副業で自分を成長させることも大切です。
でも、それと同じくらい、自分を回復させる時間を知っている人は、長く幸せに生きられるのかもしれません。
最近の私は、そんなことを考えるようになりました。

