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『チャンスを掴む人』と『チャンスを逃す人』の圧倒的な違いとは?

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最近、原田ひ香さんの小説『月収』を読んでいます。

オーディブルで読めるので、ぜひ読んでみてほしい。

1話ごとに主人公が違うのですが、今聴いている感じではどの話も面白いの。

今回は『月収』の中に出てくる「ミント」のエピソードが妙に心に残りました。

なぜなら、その物語の中に「チャンスを掴む人」と「チャンスを逃す人」の違いが描かれているように感じたからです。

ここからの内容は、ネタバレ的話もあるため、それでもいいという方はご覧ください。

 チャンスは意外な姿でやってくる

物語の主人公は離婚後、手持ちのお金で家を購入し、収入のない生活を送っています。

生活に余裕がない、むしろマイナスになっていくばかりでお金が欲しい。

年金だけでは成り立たないため、働くしかないけどスキルがない。

そう思ってシルバー人材センターの仕事も体験しますが、思った以上に過酷で続けられません。

そんな時、一人の男性が現れます。

その男性は近所でバーを経営していて、モヒートに使うミントを栽培する場所を探していました。

だから「ミントを育てて1回1000円で買い取らせてほしい」というオファーをしてきました。

しかし、その男性は刺青の入った見た目のいかつい人物。

きっと多くの人もそうでしょう。

「何か怪しい」「関わらない方がいい」「トラブルに巻き込まれそう」

でも主人公は違い、結果的には話を聞いた。

相手の話を聞き、内容を理解し、自分で判断した。

そして庭を貸すことを承諾しました。

私はここに、チャンスを掴む人の特徴があるように感じました。

チャンスというのは、最初から「私はチャンスです」という顔をして現れるわけではありません。

むしろ、面倒そうだったり、自分の想定外の形(忙しい時とか余裕がない時とか)でやってくることの方が多い。

その時に拒絶するのか、承諾するのか。

この違いは大きいように思います。

チャンスを掴む人は、さらに一歩踏み込む

物語はそこで終わりません。

主人公は後日、その男性の経営するバーに行きます。

そしてモヒートが思った以上の価格で提供されていることを知ります。

そこで主人公は考えました。

「私のミント、もっと価値があるんじゃないか?」

そうして主人公「ミントの買取価格を1000円から2000円に上げてほしい」と交渉したのです。

結果として2000円にはなりませんでしたが、1500円で合意しました。

もし交渉しなければ1000円のままだったはずです。

私はこの場面を読んで、「これもなかなかできる人は少ないよな」と思いました。

仕事でも副業でもそうですが、自分の価値を適切に伝えることは意外と難しい。

嫌われたくないし、断られたくない、契約が終わったら困る…そう考えると何も言えなくなります。

でもチャンスを掴む人は、一歩踏み込む勇気を持っています。

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しかし最後に主人公はチャンスを失う

ところが、この物語にはオチがあります。

男性は事業の経費処理のため、主人公にインボイス登録をお願いしました。

しかし主人公には事情があります。

収入があることが行政などに知られてしまう。

今の生活に影響が出るかもしれないから、登録は嫌…。

だから、主人公は登録するかしないかを明確に伝えず、男性からの催促もはぐらかし続けます。

その結果、バーの移転が決まり、取引は終了…大切な収入源を失ってしまいました。

私はここがこの物語の一番大事な部分だと思いました。

主人公はチャンスを掴んだ。

単価交渉にも成功した。

でも最後に信頼を失った。

チャンスを掴むことと、チャンスを継続させることは別の話なのです。

副業9年目の私が思うこと

この話を読んでいて、自分の副業人生を思い出しました。

私は副業を始めて9年になります。

振り返ると、「これ本当に自分にできるのかな」と思うオファーもありました。

体力的にしんどい仕事もあったし、精神的に削られる案件もありました。

正直、断った方が楽だったものもあります。

それでも私がずっと意識してきたことがあります。

それは、「相手が求めていることには誠実に対応しよう」ということです。

なぜなら、その人は数ある選択肢の中から自分を選んでくれたからです。

もちろん全てを完璧にこなせたわけではありません。

それでも、約束は守る。

できないことは正直に伝える。

そういうことだけは大切にしてきました。

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チャンスを掴む人と逃す人の違い

この物語を読んで思ったのは、チャンスを掴む人と逃す人の違いは能力ではないということです。

まず話を聞くこと。

そして必要なら交渉すること。

さらに信頼を積み重ねること。

この3つが揃って初めてチャンスは自分のものになる。

逆に言えば、どれか一つ欠けても長続きしない。

副業でも、本業でも、管理職でも同じです。

最近よく「信頼貯金」という言葉を耳にします。

私はその言葉が好きです。

なぜなら、これまで自分が積み上げてきたものも、結局は信頼だった気がするからです。

チャンスを掴む人は特別な才能を持った人ではないのかもしれません。

相手の話を聞き、行動し、誠実に向き合うというシンプルな積み重ねが、次のチャンスを連れてきてくれのでしょうね。



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