12月は配当通知書が多くて、嬉しい反面色々な情報が埋もれますね。
先日届いた伊藤忠商事の配当通知書。
その中の株主通信で、岡藤正広代表取締役会長CEOの「ジャパニーズ・ドリーム」という言葉に出会いました。
正直、読んだ瞬間、胸の奥を強く打たれました。
「アメリカン・ドリーム」といえば、起業して莫大な富を築く物語を多くの人が思い浮かべます。
一方で「ジャパニーズ・ドリーム」と聞くと、私たち普通の会社員には、どこか遠い世界の話のように感じてしまいます。
しかし、岡藤会長が紹介していたのは、まさに“普通の社員が実現した夢”の物語でした。
株主通信の内容
「ジャパニーズ・ドリーム」
「アメリカン・ドリーム」といえば、 成功して巨万の富を手にする物語を誰もが思い浮かべるでしょう。
皆さんも一度は憧れたことがあるのではないでしょうか。
では、ジャパニーズ・ドリーム」 と聞いて、 皆さんはどのような姿を思い浮かべるでしょうか。
日本でも起業に成功し、大きな声を手にした人の話を耳にすることはありますが、それはごく限られた人たちの話と感じる方が大多数かもしれません。
とりわけ、一般企業の会社員にとっては、まるで夢物語に関こえるのではないでしょうか。
少し前のことです。
ある女性社員が定年退職の挨拶に来てくれました。
彼女は短期大学を卒業 1970年代半ばに伊藤忠商事に入社し、40年以上に亘り、カンパニーの事務業務を務め上げてきました。
その間、長年コツコツと当社株式を積み立てていたそうです。 当社は1990年代後半には200円を割る時期もありました。
しかし、長年、 当社を信じて積み立ててきたとのこと。
そして、話を聞いて驚いたのは退職時の保有株式数なんと10万を超えるまでに至ったとのことで、時価にして約8億円。配当収入だけでも年間2,000万円に達します。
「一生、豊かに生活していくことができます。 本当に有難うございました」と語った彼女の顔が、今も心に残っています。
その時、私はふと気づきました。これも「ジャパニーズ・ドリーム」と呼ぶにふさわしい物語なのではないかと。
私は常日頃から、経営者の通信簿とは、いかに企業価値を上げることができたかに尽きると考えています。
企業価値の向上、すなわち時価を上げることが経者としての責務であるという思いは変わりません。 この女性社員の言葉を受け、この責務の重さと価値を改めてに刻みました。
伊藤忠商事を持続的に成長させ、企業価値を高めていくことは、こうした当社社員だけでなく、機関投資家の皆様をはじめ、当社株式を保有していただくすべての人々の幸せに繋がっていくことを改めて強く実感しました。
岡藤正広
代表取締役会長 CEO
株主に目を向ける企業は強いと感じた総合商社の決算
そして直近、総合商社大手5社の2026年3月期中間決算が出そろいました。
内容は非常に象徴的でした。
三菱商事は、一過性要因の反動により、前年同期比で42.4%の大幅減益。
豪州原料炭事業の売却益の反動や、ローソンの持分法適用化などが影響しました。
一方で、伊藤忠商事は収益こそ微減だったものの、親会社株主に帰属する中間純利益は5,003億円と14.1%の大幅増益。
有価証券売却益なども寄与し、2桁増益を確保しています。
住友商事も18.6%の増益。
丸紅に至っては28.3%の増益で、通期予想に対する進捗率は約6割。
三井物産も、資源価格の逆風を受けながらも、ほぼ前年並みの安定した利益を確保しました。
資源価格の下落が逆風となる中で明暗が分かれましたが、ここで浮き彫りになったのはひとつです。
「資源一本足ではなく、非資源分野を育て、利益を分散させてきた企業が強い」
そしてその中でも、伊藤忠は一貫して“株主”を強く意識した経営を続けてきた企業だと、改めて感じました。
スポンサーリンク
配当と自社株買いに本気の企業は、やはり信頼できる
伊藤忠商事はここ数年、
• 安定した増配
• 機動的な自社株買い
• 株主還元の明確な方針
これらを一切ブレずに続けてきました。
内部留保を貯め込むのではなく、企業としての成長と、株主への還元を常にセットで考えている。
だからこそ、40年以上積み立てた一人の社員の人生すら変えてしまうほどの結果が生まれたのだと思います。
これは特別な才能や奇跡の話ではなく、「いい企業を、長く、信じて持ち続けた人が報われる」という、極めて王道の投資の形です。
日本の“株主想い”の増配企業に投資し続けること
私は起業もできなければ、一発逆転の勝負を打てるタイプでもありません。
ごく普通の40代会社員です。
でも、伊藤忠の「ジャパニーズ・ドリーム」の話を読んで、改めて自分にできることがハッキリしました
それは、株主にしっかり目が向き、配当や自社株買いを通じて、“株価と企業価値を本気で高めようとしている日本の増配株”に投資していくこと。
短期の値動きを追いかけるのではなく、
「この会社は、10年後も株主を大切にするだろうか」
「この会社は、内部留保だけで満足せず、成長と還元の循環を作ろうとしているか」
その視点だけを大事にして、淡々と積み上げていく。
伊藤忠の女性社員のように、10万株も持つことはできないかもしれない。
でも、1株ずつでもいい。
今日も、来年も、10年後も、同じ姿勢で投資を続けることはできる。
スポンサーリンク
さいごに
「ジャパニーズ・ドリーム」は、起業家だけのものではありません。
普通の会社員が、普通に働きながら、普通に積み立て続けた先に、静かに実現する夢でもあります。
雨にも負けず、風にも負けず、相場の暴落にも負けず、会社を信じて投資し続けた人が、最後に報われる。
配当株投資の一番の魅力は、この“静かで、確かな夢”が現実に存在することなのだと、私は改めて感じました。
だから私はこれからも、株主想いの日本の増配企業に、淡々と投資し続けていきます。
\ブログランキング10位を目指してます/
▼応援してくれる人はポチっとお願いします▼
![]()
~いまだけのお得案件③~
①大和コネクト証券
ポイントサイト経由の口座開設でMAX8,000円。紹介コード利用で相互ポイントもらえます▼
紹介コード:RTAFBUAZ
>>>大和コネクト証券
②みんなの銀行
口座開設で現金1,000円+デビットカード利用で20%還元(最大10,000円分)普段の買い物やAmazonで買い物予定のある人は口座作ってからがお得です!
紹介コード:zUeyGbCL ③UI銀行
口座開設で現金500円+預金の金利が1%になるキャンペーンを開催中です。
紹介コード:sora1981



