最近の日曜日は、子どもの習い事を待つ間、妻とマックでお茶をすることが増えました。
先日も、いつものようにコーヒーを飲んでいると、妻がぽつりと言いました。
「頑張ってお金貯めたね。あの頃は本当にカツカツだったね」
その言葉を聞いて、2011年に結婚した頃を思い出しました。
当時の僕には、まともな貯金がありませんでした。
それなのに、一目惚れした日産JUKEを3年ローンで購入。駐車場を借りる余裕もなく、車は実家に停めていました。
毎週、夫婦で激安スーパーへ行き、買うのは鶏肉、豚肉、もやし。安い食材を選んで、なんとか生活していました。
結局ローン終わった3年後に中古の軽自動車に替えて、燃費も税金も減らす生活になりました…。
今思えば、よくあんな状態で結婚生活を始めたものです。
20代後半の僕には、根拠のない自信がありました。
今はお金がなくても、そのうち稼げるようになる。いつか自然と豊かになれる。
でも、そんな日は簡単には来ませんでした。こないばかりか、まさか仕事できなくなって、再起できんくなりなけるまでになるとは思ってもみませんでした。
30代半ばになって、ようやく現実を突きつけられました。
このまま会社の給料だけに頼っていても、僕が思い描く資産形成は難しい。
そう気づいて、40代を前に本気でお金と向き合い始めました。
副業で収入を増やし、支出を見直し、余ったお金を投資に回す。
働いて得たお金を、少しずつ金融資産に変えていきました。
もちろん、順調なことばかりではありません。
「こんなことを続けて、本当に意味があるのか」
「もうやめたほうが楽なんじゃないか」
そう思ったことも、一度や二度ではありません。
それでも諦めずに続けて、ようやく金融資産3,000万円にたどり着きました。
妻は、どうしてそんなに貯まったのか、不思議そうにしています。
でも最近は、不安も感じながら「そろそろ今の生活にも使っていいんじゃない」と言ってくれるようになりました。
面白いのは、お金が貯まっても、僕たちの暮らしがそれほど変わっていないことです。
昔もマック。今もマック。
資産が増えたからといって、毎週スタバに通うようになったわけではありません。
宝くじで突然大金を手にしたわけではなく、15年かけて少しずつ暮らしを立て直してきたからでしょうか。
気づけば、生活の感覚は昔のままでした。
でも、同じマックのコーヒーでも、今は少し違います。
昔はお金の心配をしながら飲んでいた一杯。
今は、妻と「あの頃は大変だったね」と笑いながら飲める一杯です。
大変な15年間でした。
それでも、会社の給料だけに頼らず、自分で稼ぎ、投資することを覚えてよかった。
そして何より、途中で諦めなかった自分を、今日は少し褒めてやりたい。
3,000万円という数字もうれしいけれど、妻とこうして昔を笑って振り返れるようになったこと。
それが、僕たち夫婦にとって、一番大きな変化なのかもしれません。

