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お金は貯められる。でも、子どもと過ごせる「今」は貯めておけない

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昨日は、家族で日帰りドライブに出かけました。

向かったのは郡上八幡。

子どもにとって初めての釣り堀を体験して、街を歩いて、最後は温泉に入って帰ってくる。

泊まりがけの大きな旅行でもなければ、特別に豪華な一日だったわけでもありません。

でも、帰り道に思ったんです。

「今日、来てよかったな」と。

初めての釣り堀で楽しそうにしている子どもの笑顔があって、その姿を微笑ましそうに見ている妻の笑顔があって、その二人を見ながら自分も笑っている。

そんな何気ない一日が、今の私にはとても大切なものに感じられました。

来年、子どもは中学生になる

最近、少しずつ考えるようになったことがあります。

子どもは来年、中学生になります。

中学生になれば、きっと今までとは生活が変わるでしょう。

部活を始めるかもしれないし、友達同士で遊びに行くことも増えると思います。

「今度の休み、どこか行こうか?」

そう聞いたら、今は「行く!」と言ってくれるけれど、いつか「今日は友達と遊ぶから」と言われる日が来るのでしょう。

それは寂しいことではあるけれど、同時に子どもが成長している証拠でもあります。

親の知らない世界が少しずつ増えて、自分で人間関係をつくり、自分の人生を歩き始める。

それはきっと、親として喜ばなければいけないことなのでしょう。

でも、だからこそ思うんです。

家族みんなで気軽にドライブに行ける時間は、もしかしたら自分が思っているよりずっと短いのかもしれない、と。

「また来年行けばいい」

「今度の休みに行けばいい」

ずっと、そんなふうに思っていました。

でも、来年は来年の子どもになっています。

今年の子どもには、もう二度と会えません。

お金は貯められても、「今」は貯めておけない

私はこれまで、資産形成を続けてきました。

お金を貯めて、投資に回して、少しずつ資産を増やしてきました。

だから今でも、お金を使うときには考えてしまいます。

「このお金を投資に回したら、もっと増えるかもしれない」

「この10万円で配当株を買ったら、毎年配当金がもらえるな」

資産形成を長く続けていると、そんな思考がいつの間にか染みついてきます。

もちろん、それは悪いことではありません。

将来のためにお金を貯めることも、投資することも、これからも続けていくつもりです。

でも今回、家族でドライブに出かけて、改めて気づいたことがあります。

お金はこれからも貯められる。

でも、子どもと過ごせる「今」は貯めておけない。

今年使わなかった10万円は、来年また働いて稼げるかもしれません。

投資だって、来年もできます。

でも、子どもが小学生最後の年に、家族で過ごせたはずの一日は、来年まとめて取り戻すことができません。

「去年行かなかったから、今年は2倍思い出を作ろう」

そんなことはできないんですよね。

時間だけは、貯金できないのです。

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お金を「思い出」に変える

今回の日帰りドライブでも、当然お金は使いました。

ガソリン代がかかって、高速代がかかって、食事をして、釣り堀で遊んで、温泉に入る。

家にいれば、使わなくて済んだお金かもしれません。

その分を投資に回せば、将来もっと大きなお金になっていた可能性だってあります。

でも、その代わりに手に入れたものがありました。

初めての釣りを楽しむ子どもの笑顔。

その姿を微笑ましく見つめる妻の笑顔。

そして、その二人を見ながら「ここに来てよかった」と心から思えた自分の気持ち。

これらは証券口座の残高には表示されません。

配当金を生み出してくれるわけでもないし、複利で増えていくわけでもありません。

それでも、何年か経ったときに、「あのとき、みんなで郡上八幡に行ったよね」と笑って話せる日が来るかもしれない。

そう考えると、お金は「なくなった」のではなく、家族の思い出に姿を変えたのだと思うようになりました。

お金には、未来の自分を守るための使い方があります。

でも同時に、今の自分たちを幸せにするための使い方もある。

私はこれまで前者を大切にしてきましたが、40代になった今、後者も同じくらい大切なのだと感じるようになりました。

今年は「思い出を増やす年」にしたい

今年の秋には、家族で福岡へ旅行に行くことも決めています。

きっと、それなりにお金はかかるでしょう。

以前の自分なら、その金額を見て「これだけあったら株を買えるな」と考えていたかもしれません。

もちろん、今でも少しは考えます(笑)。

でも、今年はそれでいいと思っています。

少しくらい資産形成のスピードが落ちてもいい。

今年は、資産だけではなく、家族の思い出を増やす一年にしたい。

投資の世界では、「時間を味方につけることが大切だ」とよく言われます。

若いうちから投資を始めれば、それだけ長く複利の力を活かすことができるからです。

でも、家族との時間について考えると、時間にはもう一つの顔があることに気づきます。

時間は味方になってくれる一方で、決して戻ってはくれません。

子どもが今の年齢でいるのは、今だけです。

家族4人で同じ景色を見て、同じものを食べて、一緒に笑える今日が、来年も同じようにあるとは限りません。

だから私は、お金を貯めることと同じくらい、今しか貯められない思い出を大切にしたいと思うようになりました。

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さいごに

資産形成をしていると、ついつい「お金を増やすこと」が目的になってしまうことがあります。

でも、本当はお金を増やすために人生があるのではなく、人生を豊かにするためにお金があるはずです。

将来の安心のために投資する。

老後のために資産をつくる。

それはこれからも続けていきます。

でも、その未来を大切にするあまり、今しかない時間を見落としたくはありません。

子どもの笑顔と、その姿を微笑ましく見つめる妻の笑顔。

そして、その隣で「来てよかった」と思えた自分。

昨日、お金を使って手に入れたものは、モノではありませんでした。

家族の中に残っていく、一瞬の記憶でした。

お金はこれからも貯められる。

でも、子どもと過ごせる「今」は貯めておけない。

だから今年は、少しくらいお金を使ってもいい。

資産を増やすことだけではなく、家族の記憶を増やすことにもお金を使ってみようと思います。

いつか子どもが大きくなって、一緒に出かける機会が少なくなったとき。

「あの年は、みんなでいろんなところに行ったな」

そうやって家族で笑える一年になったら、それはきっと、どんな金融商品にも負けない、私にとって大切な「資産」になるのだと思います。



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