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管理職でうつ病になった私が『信頼貯金』という言葉で思い出したこと。

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最近読んでいた本の中で『信頼貯金』という言葉に出会いました。

いや、以前にも信頼貯金の話は聞いたことあったけど、なぜか今回はその信頼貯金について過去を振り返りたくなりました。

人からの信頼は、銀行口座にお金を積み立てるように少しずつ貯まっていく。

そして、約束を破ったり不誠実な行動をすると、その貯金は減っていく。

信頼貯金というのは、そういう定義だそうです。

なるほどなと思いながら読んでいたのですが、なぜか自分の頭に浮かんだのは、35歳の頃に経験した管理職時代のことでした。

当時の私は、今振り返ると完全に仕事に飲み込まれていました。

会社のため。
部下のため。
チームのため。

そう思って必死に働いていました。

でも結果として、自分自身が壊れてしまった。

あの頃のことを思い出すと、「信頼貯金」という言葉には、もう一つ別の意味があるのではないかと思ったのです。

あの頃の私は、「任せる」ができなかった

当時、私は管理職としてある拠点を任されていました。

会社から求められる利益目標は高く、人件費を増やすことも簡単には認められませんでした。

人を増やしたい。

でも増やせない。

仕事は増える。

でも利益は出さなければならない。

そんな状況でした。

だから自然と、「自分がやるしかない」という悪魔のマインドに陥りました。

もちろん、自分だけが忙しかったわけではありません。

周りのスタッフもまじでみんな忙しかった。

今の仕事なんて比じゃないくらい、みんな必死でしたね…。

育児をしながら働いている人もいたし、妊活について相談してくれたスタッフもいました。

妊活の間なら、0時まで残れるって言ってくれた子もいて…。

だから頼めなかったんです。

「これ以上負担をかけたら申し訳ない」そう思っていました。

そしてもう一つ。

正直に言うと、「教えるくらいなら自分でやったほうが早い」

とも思っていました。

今思えば、完全に管理職失格です(笑)

でも当時は本気でそう考えていました。

結果として仕事はどんどん自分に集まり、毎日のように終電近くまで働く。

休日も仕事のことを考える生活になっていきました。

そして最後は、心も体も限界を迎えました。

うつ病です。

会社を辞めることになり、多くの人に迷惑をかけました。

「みんなのため」と思ってやっていたことが、結果的には誰のためにもならなかったんですよね。

あの日、「辞めます」っていった時に、一人のスタッフが「なぜ投げ出すんですか?」って言われたの、今でも夢に出てくるもんなぁ。

信頼貯金とは、「信頼されること」だけではなかった

今回、「信頼貯金」という言葉を読んでいて思ったんです。

あの頃の私は、スタッフから信頼されていなかったのだろうか。

多分、そんなことはなかったと思います。

むしろ関係性は良かった。

相談もしてくれたし、飲みにも行ったし、支えてくれた人もいました。

では何が足りなかったのか。

それは「自分も周りを信頼すること」だったのかもしれません。

仕事を任せる。

頼る。

相談する。

そういうことができなかった。

任せて失敗したらどうしよう。

迷惑をかけたらどうしよう。

そんな気持ちが強かった。

でも、それって結局、「自分が全部背負う」という選択をしていたんですよね。

そして、その選択が自分を追い込んでいった。

今振り返ると、あの頃の自分には信頼貯金がなかったのではなく、信頼貯金を使う勇気がなかったのかもしれません。

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うつ病になった経験が、今の働き方を変えてくれた

あれから転職し、ありがたいことに再び管理職を任せてもらっています。

もちろん今でも仕事は大変です。

でも、昔とは大きく違うことがあります。

それは、「任せる」ことです。

全部を自分でやろうとしない。

周りに頼る。

相談する。

そして最近では、生成AIにも頼っています。

文章を書く。

画像を作る。

アイデアを整理する。

以前なら全部自分で抱え込んでいたことを、今はどんどん外に出しています。

そう考えると、投資も同じですよね。

高配当株投資を始めて学んだのは、「お金に働いてもらう」という考え方でした。

自分が働いていない時間も、企業で働く人たちが利益を生み出し、その一部を配当として届けてくれる。

これもある意味、「任せる」ということなんだと思います。

最近の自分は、仕事でも投資でも人生でも、「全部自分でやらない」ということを覚え始めています。

さいごに

以前の私は、信頼貯金という言葉を聞いたら、「どうやって信頼される人になるか」を考えていたと思います。

でも今は少し違います。

信頼貯金とは、「人から信頼されること」だけではなく、「人を信頼すること」でもある気がしています。

任せること。

頼ること。

弱音を吐くこと。

助けてもらうこと。

そういう積み重ねも、人生における信頼貯金なのかもしれません。

もし35歳で壊れる前の自分に会えるなら、こう伝えたい。

「全部、自分で背負わなくていいぞ」って。

たぶん、その一言だけでも、あの頃の人生は少し変わっていたんだろうな。



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