昨日は「今年買ってよかった株(ベストバイストック)」について書きました。
でも、投資をしていれば、良い判断ばかりではありません。
むしろ、失敗や後悔のほうが多いのが普通です。
そこで今日は、あえて「今年一年で最も後悔した銘柄」
つまりワーストバイストックを振り返ってみたいと思います。
これは自分を責めるためではありません。
来年に同じ失敗を繰り返さないための反省として書き残しておくためです。
ワーストバイストックは「東京海上HD」
今年もっとも後悔している銘柄は、東京海上ホールディングスです。
エントリーしたのは、忘れもしませんね…決算前。
そのときの自分の頭の中には、次のような期待がありました。
まずひとつ目は、好業績と増配への淡い期待です。
東京海上は長年にわたり安定した利益を出してきた企業。
保険大手としてのブランド力もあり、「業績は崩れにくい」という安心感がありました。
結果は1円の増配。
増配はしましたけど、思っていた増配率ではありませんでした。
ふたつ目は、「鉄板銘柄への過信」。
東京海上といえば、配当株投資家の間では定番中の定番。
「ここを持っておけば大丈夫だろう」
そんな慢心が、知らず知らずのうちに判断を甘くしていました。
結果として、決算は悪くはありませんでしたが、市場が期待していたほどではなかった。
株価は思ったように反応せず、「決算で上がるはず」という自分のシナリオはあっさり崩れました。
今回の失敗で学んだこと
今回の最大の反省点。
それは、決算への期待だけで急いで買ってしまったことです。
本来、自分は長期投資家です。
長期投資であれば、決算は「予想」ではなく「事実」を見てからでも遅くありません。
それなのに今回は、「決算で上がることが間違いないだろう」
という、どこかギャンブル的な感覚で単元株を一気に買ってしまいました。
まだ配当権利落ち前なら、配当も入るので良かった。
でも、決算前では配当も変わらないので、今年同社から受け取った配当は20株だけでした。
冷静に考えれば、決算前に株価が上がっている時点で、期待はすでに織り込まれている可能性が高い。
それなのに、自分だけは大丈夫だと思い込んでいた。
これは完全に、判断の軸がズレていたと思います。
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後悔しているのは「銘柄」ではなく「買い方」
はっきり言っておきたいのは、東京海上という企業そのものを否定しているわけではないということ。
後悔しているのは、銘柄ではなく、買い方です。
私はこれまで、1株投資を中心に、コツコツと資産を積み上げてきました。
それにもかかわらず、今回は焦って一気に買い切ってしまった。
本来、1株投資には多くのメリットがあります。
待機資金を効率よく使えること。
分散投資がしやすいこと。
相場のボラティリティが高い局面でも、心理的に買いやすいこと。
含み損を抱えにくいこと。
1株からでも配当がもらえること。
銘柄によっては、将来的に株主優待につながることもある。
これらはすべて、自分がよく知っていたはずのことです。
それでも今回は、「決算で上がる」という過信に負けてしまった。
今振り返ると、これは投資というより、ギャンブルに近い行動だったと感じています。
来年に向けて|同じ失敗はしない
この失敗を、ただの後悔で終わらせるつもりはありません。
来年に向けて、改めて決めたことがあります。
それは、今年と同じ失敗をしないこと。
決算前の期待で焦って買わない。
一括で買い切らない。
1株ずつ、分散しながら、事実を見て判断する。
派手な成功はなくてもいい。
でも、取り返しのつかない失敗は避けたい。
投資はマラソンであって、短距離走ではありません。
今年のワーストバイストックは、そのことをもう一度、自分に思い出させてくれました。
来年は、もっと冷静に。
もっと自分のルールを大切に。
1株ずつ、また積み上げていこうと思います。
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