今日はちょっと暗い話。
見たくない人はスルーしてください、ごめんなさい。
3月から4月にかけ、仕事で嫌なことが立て続いています。
久しぶりに辞めたくなる。
辞めたくなるのは仕事というのもあるけど、僕は何故かリセットボタンを押したくなる性格で…。
人生にリセットなんてないし、ボタンを押した瞬間、ゲームオーバーなんだけどな。
そういう時はそういう時で、引き寄せらせるのかな。
オーディブルで、『ちょっと今から仕事やめてくる』という作品に出会いました。
当作品のあらすじを言うとは、ブラック企業で心身共に疲弊した青年・青山隆が、謎の同級生・ヤマモトと再会し、人生の再生を目指す物語。
最終的にはハッピーエンドなのですが、途中何度も泣いてしまったのは、自身を重ねていたからなのかもしれません。
屋上の南京錠
主人公の隆は過酷な労働と上司の裏切りなど本当にひどい状況で追い詰められます。
そこで会社の屋上に行き、いつの鍵のかかっている南京錠を指でなぞって、今日も空いていないことを確認する。
というシーンがあります。
最終的に追い詰められた隆は、南京錠を壊し自ら命を断とうとするのですが、ヤマモトという仲間に助けられるという物語です。
屋上の南京錠。
実は私も、屋上の南京錠には思い出があります。
8年前、僕は仕事に追い詰められていました。
成績不振だったこと。
周りに協力を得られなかったこと。
好きだった仕事で責任を感じたこと。
全てが重なりパニックになり、今でも10月から2月くらいまでの記憶があまりありません。
2月の寒い時期だったと思います。
僕の働いていた場所は9F建てで、夜、気づいたら9Fの階段を上り屋上に向かってました。
そこで屋上につながる南京錠に出会います。
僕が建物の鍵のありかを知っていたら…
僕は本当に大きな過ちをおかしていたかもしれません。
でも当時の僕には冷静な判断もできず、誰にも相談できず、大事な家族にも打ち明けることができませんでした。
その記憶と作品がフラッシュバックし、当時の気持ちと主人公が重なり、辛い気持ちを共感せずにはいられませんでした。
人生は誰のためにあるんだと思う?
主人公の隆を助けるためヤマモトという男が人生の意味について語り、自分や家族のために生きることの大切さを説きます。
その時、ヤマモトが言った言葉があります。
『人生は誰のためにあるんだと思う? お前を大切に思ってくれる人のためだ』
ヤマモトの言葉に心を動かされた隆は両親の温かさを感じるシーンが描かれていました。
当時の僕も、人生は自分のためにしかないと思ってました。
僕がいてもいなくても社会は動き続ける。
だから、たった1人がいなくなったって構わないと思ってました。
でも、違ったんですね。
妻が、「もういい。もう辞めよう。」
と仕事を辞めることに理解してくれた時。
本当に大切にしてくれる人が、涙を流し、心を痛め、こんな僕を大事にしてくれる人がいるんだって思えた時。
まだ言葉も理解できていない子供が、満面の笑みで抱っこしてくれと歩いてきてくれた時。
僕は生きなくては、と自分の命を初めて大切にしなくてはいけないと思いました。
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さいごに
ブログも書いてきましたが、僕の原点はやっぱりそこなんだって思いました。
今にも人生を投げ出したい人へ。
仕事に悩み苦しみどうしていいか分からない人へ。
明日の、将来の希望が見えない人へ。
僕はそんな人たちに共感し、寄り添い、僕が経験した失敗と、僕が経験した成功を、等身大の言葉で伝えることなのかなって。
そう思ったんです。
もうすぐブログも8年目が終わり9年目に突入します。
大げさに言えば1人の命?
1人の痛みでも和らげてあげられるのであれば、続けていこうと思います。
くら~い話に付き合ってくれて、ありがとうございました。
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